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大好評の「ファクター分析」、その全貌に迫る! >> スピード指数とは?

スピード指数とは各馬のレースにおける走破タイムを比較したものである。競馬は競馬新聞にのっているタイムを比較したとしてもあまり意味がない。なぜなら、そのタイムはコースも違えば、馬場状態も違う。芝、ダートの違いもある。それらが同じだとしても、クラスや出走各馬のレベルによってタイムの出かたも変化する。そこで登場するのが、スピード指数なのだ。現在スピード指数は、競馬新聞にものっている。インターネットでも多数公開されている。それぞれ独自の考え方やカスタマイズを加えたものもが多く、一概にスピード指数とはこれだ!と言い切れるものはない。だが、考え方として基本となるのは「西田式スピード指数」だ。西田式が世に知れ渡ったのは、あのオグリキャップやメジロマックイーンなどのスターホースが全盛期の時代であった。当時はタイムをもとにした予想はあっても、それを正当に評価できるタイム理論は存在しなかったのだ。西田式スピード指数はタイムを正当に評価することに成功し、実際の予想でも成果を収めて一気に競馬ファンに知れ渡った。電卓片手に徹夜で指数を計算する競馬ファンも増えたのである。あれから時がたち、PCが一人一台となった今なら気軽に指数を計算ができるようになった。時はたってもスピード指数の基本は西田式であることから、この理論の正当性は証明されているといっていいだろう。吉馬のファクター分析で利用するスピード指数も、若干のカスタマイズはあるが、考え方は「西田式スピード指数」だ。式を見てみよう。

スピード指数=(基準タイム-走破タイム)×距離指数+トラック指数(馬場指数)+(負担斤量-55.0)×2+80

少々長いが、走破タイムを比較するには必要なものばかりである。(基準タイム-走破タイム)の部分から、基準タイムより速ければプラスなり、遅ければマイナスになることが分かる。スピード指数では走破タイムが速い馬は「指数が高い=能力が高い」となる。しかし、このことは現代競馬では一概には言い切れないし、スピード指数の持つ弱点とも関わる。これは後述することにして式に戻ろう。「基準タイム」とはあるモデル馬が出すであろう標準のタイムである。これは、芝、ダート別、距離別、開催場別に算出する必要がある。モデル馬をどこに定めるかはそれぞれであるが、一般には500万と1000万の中間に位置する馬とする。各競馬場とも500万と1000万はレース数が多く、信頼に足るサンプルが得られるためと、指数の中心をその条件に設定したほうが、見た上都合がよいからである。吉馬では当条件レースの1着〜3着馬の平均タイムの過去10年分の平均値を基準タイムとしている。次に距離指数だ。前走1200M戦に出走したA馬と2400M戦に出走したB馬がいたとしよう。タイム差((基準タイム-走破タイム)の部分)が1で同じであったとする。はたしてこのタイム差の価値は同じといえるであろうか?答えはNoだ。結論からいうと「距離が短いほどタイム差の価値は高い」といえる。詳しく述べれば膨大になるので割愛するが、イメージとしても大体分かる。1200M戦ではレースのペースが速く息つく暇も無い。全馬がスタートダッシュを決め、ひたすらゴールを目指す。これに対し、2400M戦では最後の直線に余力を残そうと、前半は全馬抑えるためペースがスローになる。当然1200M戦でのタイム差のほうが価値が高いといえよう。

タイム差に距離指数を掛けることでタイム差は正当に評価できるようになった。とはいえまだ完成ではない。馬場状態によってもタイムは変化するのだ。例えば、ある日は開幕週の絶好の馬場。またある日は大雨の泥んこ馬場。どちらがタイムがでやすいであろうか?それは、芝であれば前者であり、ダートであれば後者である。せっかくタイム差を正当に評価できたのに、この馬場状態を補正する指数がなければ意味がなくなってしまう。タイムが出やすいのであればマイナスに補正し、タイムが出にくいのであればプラスに補正する。これが「トラック指数」(馬場指数とも呼ぶ)だ。トラック指数を使って「馬場状態によるタイムの出やすさ、出にくさを基準にもどす」と考えれば分かり易いだろう。トラック指数は芝、ダート別、開催日別、開催場別に求める必要がある。式を見てみよう。

トラック指数(馬場指数)={(1着〜3着馬の平均タイム−基準タイム)×距離指数+クラス指数}÷該当レース数(芝、ダート別)

これも少々長い。ポイントは該当日の1着〜3着馬の平均タイムを使う。1着馬だけだと、能力の抜けた馬などは極端に速いタイムをマークする場合があり、指数の誤差につながるためである。(1着〜3着馬の平均タイム−基準タイム)の部分から、基準タイムより速ければマイナス、遅ければプラスになることが分かる。つまり、基準タイムより速いレースが多ければ、その日はタイムが出やすかったと言えるし、基準タイムより遅いレースが多ければその日はタイムが出にくかったと言える。個々のレースのタイム差には、スピード指数と同様「距離指数」を掛け、距離の違いを補正する。

次に「クラス指数」について考る。基準タイムは500万と1000万の中間である。当然未勝利など下のクラスになると基準タイムからの乖離もプラスに大きくなる。逆にオープンなどの上のクラスの場合は基準タイムからの乖離はマイナスに大きくなる。このため、トラック指数をクラス指数を使わずに算出すれば、下のクラスが多ければ、マイナスに偏ったトラック指数が出来上がってしまう。現実1日のレースでは、オープンのレースより下級条件のほうが多いから実際にそうなってしまうだろう。この隔たりを補正するのが、「クラス指数」なのである。具体的にクラス指数とはどうやって求めるのか?それは、各条件別(500万 1000万 準OP・・などの)、芝、ダート別に1着〜3着入線馬の平均タイムを求める。その平均タイムと基準タイムとの差をクラス指数とする。これにより、クラス間の基準タイムとのタイム差の乖離が補正されるのだ。あとは芝、ダート別にレース数で割って平均を出し、その日のトラック指数とする。該当レースは3歳以上のレースを使うのが一般的である。2歳戦や3歳未勝利、牝馬限定戦などはレベルが低すぎ、誤差のもとになるから除いたほうが無難である。実際吉馬のトラック指数はそうしている。

さあ、ここまできたらもう一歩だ。スピード指数は指数を比較するとき、同一斤量のもとで比較する。そうしたほうが、各馬の指数を比較しやすいし、今回のレースで斤量を調整してやれば、どれくらい力を出せそうか把握しやすくなるからだ。直近のスピード指数を今回の斤量で調整したものを「調整値」というが、これはファクター分析推奨の理論で基軸となる指数であるから覚えておいてほしい。話をもとにもどす。では基準となる斤量は何キロ?であるが、これは55.0KGを基準に考える。すなわち全馬55.0KGで走ったとして指数を比較するのである。「(負担斤量-55.0)×2」を見れば、55.0KGより重ければプラスに、軽ければマイナスに補正されることが分かる。×2は1キロを2の指数差へ補正するためのものだ。つまり、負担重量1キロはスピード指数の2に相当しているのである。

最後の「+80」であるが、これは数値自体に特別な意味なない。これまでの指数の算出では「+」と「−」が混同して比較する上で都合が悪い。そのため指数の中心を80として見やすく、考えやすくしているだけである。

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